イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。」(マタイによる福音書18:22)

「仏の顔も三度」という諺がある。それは、普通仏さまのような人でも3度までは赦してくれるが、それ以上は無理だという意味に考えられている。しかし、それの元になった話では、ある王さまが自分にひどいことをされた国に仕返ししに行くのを仏陀は3回赦すようにさとしている。4回目は、仏陀が会いにいかなかったので、その王は復讐を成功させるが、自分も災難にあって死んでしまうというお話だそうだ。赦すチャンスがある時に、きちんと赦しおきなさいという教えともとれる。この聖書の箇所も、やがてイエスさまを3回も「絶対に自分とは関係ない」と見捨てることになるペテロに、イエスさまは7の70倍という赦しの話をされた。復活し自分を赦してくれたイエスさまがもっと前に、どこまでも赦す話をしていてくれたのだということを思い出し深く感じ入ったペテロが、この話を伝えてくれていたのではないかと思う。(司祭シモン・ペテロ上田憲明)