「群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているのを見て、深く憐れまれた。」(マタイ9:36)

羊は習性として、パニックに陥ると逃げ出す。先導する者(最初に動き出す羊であることもある)の動く方向に、一緒に行こうとするというのがある。「飼い主のいない羊のよう」という表現は、右往左往して、確固たる方向が定まらない羊の群れが、途方に暮れているように見えるところから来ている表現のようだ。そういう群衆を見て、イエスさまは、弟子たちに働き手を増やしてもらうように祈ることを教えている。弱っている者をケアをすることと神の国の希望を指し示す人が増えることを求めるようにとおっしゃっておられるように思える。(司祭 シモン・ペテロ 上田憲明)