「わたしが父の内におり、父が私の内におられると、わたしが言うのを信じなさい」(ヨハネ14:11)

「聖霊降臨日」という祝日は教会の誕生を記念している。それは弟子たちによる共同体が、イエス・キリストという「現身」の指導者抜きで再出発した日といえる。復活した主に再会して戸惑うトマスに主イエスが、「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は幸いである。」(ヨハネ20:29)と語ったように、復活に与ることは「見ないで信じる」ことである。また聖霊降臨も約束された言葉の実現を「見ないで信じる者が共に集まり祈る」ところに起きたのだ。
「見ないで信じる者の集団」とはこの世で病や困難を抱えながらも、主イエスに頼りながら、祈りつつ生き抜いていく者たちのことを指す。大変な状況を生きる仲間が、互いの中にイエス・キリストがおられるのを信じて歩むことなのだ。(司祭 パウロ 佐々木道人)