スピリチュアルケアとは

人生の途上で突然病気や怪我を経験したり、死の問題を意識するようになったり、そのようなどうにもならない困難や苦悩と直面した時、わたしたちは自分にとって大切な作業を行うようになります。それは自分自身の命の意味や、人生の意味を考える作業です。

スピリチュアルケアを必要とする問題

自分が生きている意味への問い、死の意味への問いや疑問
苦痛の意味への問い
喪失の苦しみ
罪悪感、罪責感の問題
価値観や信念の揺らぎ
これからの治療に対する悩み、ジレンマ
死の不安・恐怖
人間関係から生じる悩み、将来に対する不安
神の存在への追及、疑問など

スピリチュアルケアの内容

スピリチュアルケアは、当病院の治療中、療養中のすべての患者さんとご家族を対象としています。スピリチュアルケアが必要である場合、定期的にチャプレン(病院専任聖職者)が訪問します。

悲嘆・喪失への危機介入カウンセリング

患者さんの病室を訪問し、カウンセリングのトレーニングを受けたチャプレン(病院専任聖職者)が、外来・通院・入院の患者さん、ご家族のお話をお聞きします。患者さん、ご家族の価値観を重視し、共感・受容を大切にします。特に宗教の有無は問いません。チャプレンが、じっくりと病気や怪我などの心の痛みや苦しみをお聞きして、患者さんとご家族の心・魂の支えとなるよう援助をします。病院では、患者さんやご家族から、たとえば次のような心の苦しみや不安、恐れ、罪悪感などが語られることがあります。これらは、医学界で「スピリチュアルペイン」と呼ばれる深刻な霊的・精神的な痛みです。

スピリチュアルペイン(霊的・精神的な痛み)の例

「今まで自分は、いったい何をして生きてきたのだろうか?…。自分の生きる意味が分からなくなった。」
「自分の世界が壊れてしまったみたいだ。生きていることが苦しい…。」
「なぜ、自分にはこのような辛い苦しみ・病気・死があるのでしょうか?…」
「死ぬことが恐ろしく、不安でしょうがないのです。」
「孤独でどうしようもない、辛い。」
「大事な人とお別れしないといけない。とても怖い。」
「辛くて死にたい。どうしたらいいのか。」
「わたしは、神様に罰されているのでしょうか?…。死んだら、わたしのような者は地獄に行くのでしょうか?」
「家族・親しい人とうまくいかなくなってしまった、辛い。」

その他のスピリチュアルケア・サポート

チャプレンは患者さんやご家族に求められたら、キリスト教のスピリチュアリティと信仰についてお話しします。

  • 生きる意味、死、死後についてのキリスト教の考え方について
  • 信仰上の悩みについて
  • スピリチュアルな問いについて(神の意志、祈り方、赦しの問題、正義感、永遠の行方など)
  • キリスト教の聖書(新約聖書、旧約聖書)について

聖書、信仰

病床洗礼
イエス・キリストにある神の憐れみと愛を信じて、クリスチャンになりたい人のために行います。緊急洗礼も行ないます
病床聖餐
入院のため自分の教会に通えないキリスト教信者の病室に訪問し聖餐式(ご聖体拝領)を行います
病者塗油
すでに洗礼を受けた方、また洗礼を受けていない方に、お体に少量の聖油を塗油して祈ります。チャプレンが病室へ訪問し、患者さんの健康と守りを神に祈ります。
他教派、他宗教のためのサポート
リクエストがあれば、入院患者さんのかかわっている教会やその他の宗教団体などと連絡をとり、できる限り患者さんの宗教的なニーズにお応えします

※スピリチュアルケアにおける宗教的なサポートは、基本的に患者さん・ご家族からの求めに基づいて行われます。

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